加賀友禅作家「由水十久」
「由水十久」氏は、加賀友禅では数少ない「ゴム糊」での作品が特徴です。
「ゴム糊」のメリットは、細密な描写に向いており、写し糊ができるのも魅力です・・
作品に多く表現されている「童(わらべ)」は「由水十久」氏が考案したデザインです・・
「写し糊」とは、糸目に色が入る訳ですが、使い方によっては下品になることもあるようです。
「由水十久」氏
「ゴム糊」解説
「由水十久」氏は、「童」の髪の毛に「ねずみ色の写し糊」を使用しているのが改良点です。
「ゴム糊」での作品の仕上がりは、くっきりと真っ白に染め上がるのが特徴です・・
髪の毛を真っ白な糸目を使用せず、あえて「ねずみ色の写し糊」を使用することで、
「童」の髪の毛が「しらが」のように見えることを完全に克服しました。
「由水十久」氏の人気が上昇すると共に、加賀友禅の人気も上昇しました。
「童」には、独特の雰囲気がありますが、それらの作品を模写しても・・・作家として認められるものではありません。
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